自転車で転倒

風呂場で、足の傷が

治ってきたことを確認した。

2週間くらい前に自転車で転倒した時に

ざっくり切った傷だったが

やっと治ってきた。

まだまだ、回復力はあるよ、がんばれ

と自分に言い聞かせた。

 

転倒したのは2週間くらい前に、

少し自転車で遠出をした時だった。

行きは良かった。

目的のうどんも美味しくて

満足した帰り道の事だった。

 

確かに、少し疲れていた。

足がちょっと痛いかな…くらい。

しかし、まさか

転ぶとは思っていなかった。

 

自転車を押して

通行しないといけない階段で

足と自転車のバランスが狂った。

足の運びに気を取られて

自転車をうまく移動出来ず

自転車が自分に倒れてきた時に

足がもつれたのだと思う。

 

転んだ時にいつも思うけれど

気が付いたら転んでいた。

ハンドルがみぞおちに落ちてきて

痛かったけれど

恥ずかしくて先に起きようとしてしまう。

後ろから急いでいた方が

押しのけるように乗り越えて進んでいった。

 

上がっていた気分が

どーんっと下がっていった。

恥ずかしいなあ、そう思いながら、

気持ちを切り替えようとしていた。

なんとか気も紛れて

恥ずかしさで笑いながら帰り道を進んだ。

 

行きもそこそこ長かったが、

帰りは遠回りをしたので、

もっと長い道のりだった。

かなり戻ってきたところの交差点で

急ブレーキをかけた同行者の自転車に

追突した反動で、また、こけた。

追突された同行者は無事だったので

良かったのだが

自分は倒れ込んで起き上がれなかった。

 

一日に2回もこけるとは思わなかった。

転がって起き上がれない虫のように

上を向いたまま、

どうやって起きたらいいかわからなくなった。

おしりも痛いが足も痛い。

一人じゃなくてよかった。

何回も起こしてもらいながら思った。

 

見ると足がざっくり切れていた。

スパッツをはいていたのだが

見事に破れていた。

そういえば、母も祖母も

昔自転車で転倒していたなと

思い出した。

 

そんな年になってきたのだろうか。

ここ1年くらい、外出も減って

思っている以上に体も使っていなかった。

少しずつ体力も衰えていくものなのかな。

 

転んだ時には、これはしばらく

動けないのではと思ったが

意外と、傷以外は大丈夫で

打ち身も長引くこともなかったので

良かったのだが、

意識と体のずれが大きくなってきていることを

もっと自覚しなくてはと思わされた。