迷走神経反射②

実際、倒れたと聞いても

倒れる現場を見たことはなかった。

 

腹痛でトイレに

こもっていたミスターが

やばい、倒れそうと言った。

そう言っても、倒れた事は

今までなかったのだが

今回は、めちゃ痛いと言うので

急いでトイレに見に行くと

大量に汗をかいて青ざめていた。

 

出来るだけ声をかけて

意識を持ってもらおうとしたのだが

お腹が痛いと言うから

横になれとも言えず、

どうしたものかと声だけかけていた。

すると、どんどん血の気が引いてきて

唇の色がなくなり、

汗が大量に流れてきて

体がどんどん冷たくなっていった。

 

救急車呼ぼうと声をかけたとき

意識が飛んだのか

激しく痙攣して倒れてきた。

とっさに、強く腕をつかんで

体を支えながら手首をつまんでいた。

激しく何度も大丈夫か声をかけたら

意識が戻ってきて、横になると言う。

 

怖くてタオルで汗をぬぐいながら

布団をいっぱいかけて

カイロを出してきて、

湯を沸かしてペットボトルに入れて

体を温めた。

 

救急車呼ぼうと言っても

もう、意識が戻ってるから

大丈夫だと言う。

1回意識を失ってから気が付いた後は

全然普通に戻るのだと本人は言うのだが

現場を見ていたらとても大丈夫とは思えない。

 

いつもこうなのか、今回は特別ひどいのか

わからないので判断が出来ないのだが

病院で専門外の先生が驚いて

救急車を呼んだのも頷ける。

でも、ミスターは

いつもそうだから呼ばないでと言う。

戻ったら、何もすることはないのだと。

 

怖くなって、横になったミスターを見ながら

もう一度色々調べてみたのだが

頭を下に下げるのが良かったらしい。

つまり、倒れると言うことは

良いことみたいだ。

(頭を打ったりしなければ)

 

怖くなって、受け止めて支えてしまったので

今回は、少し事情が違ったようで

意識が遠のきながら、

意識を失ったらダメだと思ったらしい。

意識を失う前に両腕を引っ張って

意識を保つという方法もあるらしいが

どうも、こちらの方法をとった形になるのだろうか。

 

もし、また、

一人でトイレにいる時に痛くなったら

その時は、頭下げるようにしてみると

その後、ケロリと良くなった

ミスターは言っていた。

 

怖いので、私は病院で診てもらいたいのだが

ミスターは何回も病院に運ばれたけど

何かもわからなかったし、

悪いとこもないし、治ることもないと言う。

せめて悪くならないようにする方法を

見つけたいものなのだが。

先ず、お腹が痛くならないように

今後はもっと、食べ物に気をつけなくては。