上咽頭炎③
市で唯一治療を行っている耳鼻咽喉科は
遠かった。
電車でもバスでも直接行けるルートがなくて
結局、自転車で40分くらいかけて行くことに。
意欲のある先生のようで病院は満員だった。
診断の結果、検索で調べていたように
Bスポット療法を行うことになった。
週に2回、最低でも1回は治療を続けるよう言われた。
効果があるかわからないが、
もしかしたら治るかもしれないとの事で
10回ほど治療をしてみて様子を見るといった感じだった。
Bスポット療法とは、上咽頭に
ファイバースコープで見ながら
鼻綿棒(長い綿棒)に塩化亜鉛溶液を
擦って塗布する治療で始めは血が出たり、
とても痛いし、気持ちが悪いらしい。
治療後は気持ち悪そうにしていたミスターだが
治療を続けるごとに、回復していく実感があったようで
鬱々としていた様子が晴れやかになるのがわかった。
ある程度、楽になってくると
週に1回通い続けるのがしんどくなってきたらしく
雨が続いたりしたのもあってか
自然と通院が続かなくなっていった。
このまま、自然に治るといいかなと思った。
多分、上咽頭炎はある程度治ったのだろう。
しかし、大きな勘違いをしていたことに気づいてなかった。
上咽頭炎の症状は治まったかもしれないが、
なぜ、上咽頭炎になったのかと言う事を
このときは、考えていなかった。